晶櫛流クシクラゲ
プランクトンを摂食し、長い触手を持たず、静かに漂う。8列の短い櫛板は流速に合わせて動き、柔らかな光の帯を生む。金属懸濁粒子を含む戻り流には入らず、その外側にとどまる。人工的な干渉が消えると、自然な潮流に沿って向きを変える。

観察層級沿岸補記
初遭遇地点第 01 · 第01日・外環澄流口
棲息地珊瑚の方舟港外環にある結晶サンゴ防波帯、海草のアーケード、浅い戻り流、旧潮脈
派生型態透明な幼体、手のひらほどの楕円形成体、流れに乗る4個体の小群
棲地と環境機制
珊瑚の方舟港外環にある結晶サンゴ防波帯、海草のアーケード、浅い戻り流、旧潮脈。結晶サンゴが海水中の金属と放射性微粒子を吸着し、海草の根床が礁魚のつくる炭酸塩を含む砂を留める。柔軟な礁孔と深溝があることで、硬い防波帯でも幼生、魚群、大型回遊種が通過できる。自動採礁アームが活礁を過剰に切り出したため、結晶片と金属懸濁粒子を含む戻り流が生じた。結晶片は旧潮脈を塞ぎ、戻り流は浮遊幼生を海草アーケードの外へ押し流した。晶櫛流クシクラゲはその外側で止まり、8列の櫛板運動で粒子濃度と乱れた流れの方向を示した。
潮脈晶礁修復回廊へ ↗行動と生態機能
プランクトンを摂食し、長い触手を持たず、静かに漂う。8列の短い櫛板は流速に合わせて動き、柔らかな光の帯を生む。金属懸濁粒子を含む戻り流には入らず、その外側にとどまる。人工的な干渉が消えると、自然な潮流に沿って向きを変える。
櫛板のリズムは流れと懸濁粒子の受動的な指標になる。群れが礁材採取の戻り流の外側で止まる位置は汚濁水の境界を示す。そこから旧水路へ戻る転向線は、遊離した結晶片で塞がれた入口を指し示す。
形態と識別
透明な幼体、手のひらほどの楕円形成体、流れに乗る4個体の小群
- 長い触手のない、生物学的に無理のない楕円形の有櫛動物
- 透明な体と8列の短い虹色櫛板
- 手のひらほどの成体、透明な幼体、4個体の小群
- 内部発光ではなく、櫛板運動で生じる柔らかな帯状の色
- 攻撃性のない穏やかな漂流と、流れに沿う行動
観察原則
方とKはクシクラゲに触れず、網で捕らず、標識を付けず、誘引せず、追跡せず、照明や方向誘導も行わない。方は非侵襲センサーと受動式の採水だけを使う。Kは能動武器を収納し、人間側の航行標識と礁材採取設備による干渉だけを止め、動物の移動線の外に退路を保つ。潮脈へ戻るかどうかはクシクラゲ自身が選ぶ。
外環澄流口で、クシクラゲは礁材採取排水の外側にとどまっていた。方は非侵襲センサーで櫛板リズムを流速、粒子量、移動方向に分けて読む。Kは外側の観察線に残り、能動式航行標識を切り、耐荷重点、戻り流、退路を記録し、能動武器はすべて収納した。