Kの狩猟日誌 · 第05日

冠角の下に戻った水路

巨体より先に、低周波の波紋が届いた。方は水面の模様を読み、私は古い潮門を見た。どちらも武器を使う理由にはならなかった。

穹潮冠鯨旧潮汐観測所古水路神級
穹潮冠鯨, 冠角の下に戻った水路

当日の観察

高架脇の古い水路から閉鎖潮門へ進み、多種の生物が移動する間は再開潮道の脇にとどまった。

朝 · 旧潮汐観測所古水路

水面を走る低周波の波紋から巨体を見つけ、高架構造物の側面から静かに観察した。

昼 · 閉鎖潮門

方がBCI同期に入り、私は古い潮門制御盤を手動で起動した。巨体との距離を縮めずに作業を進めた。

夕 · 再開潮道

巨体が夕焼けの水路を通り、戻った反響が湿地の水系を安定させた。私たちは並んで見送った。

棲地の因果

ドームから出る暖かく湿った排気、海水の流入、古い潮門の圧力放出、水没した金属構造物が共鳴する湿地を形成している。穹潮冠鯨の低周波の歌はその水系を伝わり、人間の治水設備に切断された古い移動路へ多種の生物を集める。

種の行動

攻撃性のない全長18メートルの半水生濾過食生物で、4本の太い柱状脚で移動する。真珠層と塩結晶でできた中空の冠角から低周波の歌を水中に送り、ほかの湿地生物の移動を同期させる。

「私は水路を開いた。あとは穹潮冠鯨が引き受けた。」
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