LIVING SPECIMEN · 第02回遭遇

冷隙ハネジネズミ

よく動く長い鼻、放熱用の幅広く薄い耳、つやを抑えた砂灰色の毛、跳躍に適した長い後肢、細い尾を持つ低危険のハネジネズミ類低危険

よく動く長い鼻で岩隙を探り、ヒヨケムシや昆虫の殻を探す。幅広い血管の通った耳で熱を逃がす。腹の毛に付いた耐乾性種子を、夜露のある陰の岩隙へ運ぶ。通風口が塞がれると、家族は耳でかすかな風を拾い、鼻で石の隙間を調べる動作を交互に繰り返す。格子が外されて冷気が戻れば、人に誘導されず自ら通路を選ぶ。

冷隙ハネジネズミ ecological cover

観察層級沿岸補記

初遭遇地点第 02 · 第02日 · 冷隙通風口

棲息地消光冷井回廊にある冷たい岩隙、夜露の残る石の割れ目、地下冷却支道、乾いた黄土色の斜面、黒ガラス礫、風化した太陽鏡段丘、三つの夜間冷却井

派生型態手のひらほどで鼻の短い幼獣、全長約半メートルの砂灰色の成獣、二、三匹で一つの結露庫を使う小家族

HABITAT PROFILE

棲地と環境機制

消光冷井回廊にある冷たい岩隙、夜露の残る石の割れ目、地下冷却支道、乾いた黄土色の斜面、黒ガラス礫、風化した太陽鏡段丘、三つの夜間冷却井。放棄太陽鏡段丘は昼に熱を集める。夜は鏡面を消光角へ固定し、山谷下降風を地下トンネルから三つの冷井へ通して、夜間冷却還流を起こす仕組みだった。再起動された制御器が鏡場の蓄熱を長引かせ、支道の出口には蓄熱格子が残されていた。冷隙ハネジネズミは、途切れながらも冷気が漏れる場所へ集まった。その向きから、出口は塞がれていても地下支道そのものは通じていると分かった。

消光冷井回廊へ ↗
FIELD BEHAVIOR

行動と生態機能

よく動く長い鼻で岩隙を探り、ヒヨケムシや昆虫の殻を探す。幅広い血管の通った耳で熱を逃がす。腹の毛に付いた耐乾性種子を、夜露のある陰の岩隙へ運ぶ。通風口が塞がれると、家族は耳でかすかな風を拾い、鼻で石の隙間を調べる動作を交互に繰り返す。格子が外されて冷気が戻れば、人に誘導されず自ら通路を選ぶ。

集まる方向が、まだ冷気を運んでいる地下支道の位置を示す。乾いた谷から夜露のある陰へ種子を運ぶことで、獲物の通り道、種子源、回廊の夜間冷却周期を結ぶ。支道を復旧すれば、捕獲も誘引も経路変更もせずに結露庫への道を返せる。

IDENTIFICATION

形態と識別

手のひらほどで鼻の短い幼獣、全長約半メートルの砂灰色の成獣、二、三匹で一つの結露庫を使う小家族

  • ウサギやイヌではなく、生物学的に無理のないハネジネズミ型の体
  • 石の割れ目や獲物の痕跡を探る、よく動く長い鼻
  • 熱を逃がす幅広く薄い血管質の耳
  • つやを抑えた砂灰色の毛、跳躍用の長い後肢、細い尾
  • 断続的な冷気漏れへ集まる小さな家族群
FIELD ETHICS

観察原則

方とKはハネジネズミを追跡、捕獲、接触、移動、誘引せず、照準も打撃も行わず、試験対象にも使わない。方は活動境界の外から非侵襲計器で測る。Kは人造格子だけを直し、能動機器と武器を固定したままにする。復旧した岩隙へ入るか、いつ入るかは家族自身が決める。

冷隙通風口では、小家族が塞がれた出口の外で待っていた。かすかな風が届くたびに幅広い耳が向きを変え、長い鼻が石の隙間を探った。方は活動境界の外から測定した。Kは能動機器を止めたまま、動物へ近づかず、遮断原因を人造の蓄熱格子までたどった。
JOURNEY DISPATCH

Kの狩猟日誌を購読

方とKの足跡を追い、まだ理解されていない新しい世界を探索する。