カーテンヒレ藻ダイ
柔らかな背びれを連動させ、漂う藻片を食べる。生きたエネルギー膜はかじらない。偽ソナーによって導水門が開くと、群れ全体が逆流方向へ向きを変える。Kが門を手動制御へ戻した後は、自ら自然な暖流を選び、胞子嚢を礁へ運び続ける。

観察層級沿岸補記
初遭遇地点第 02 · 第02日・柔橋影帯
棲息地静周波藻幕回廊にある浮遊都市の影、その下の昇降流、自然に剥がれた藻類エネルギー膜、流れの緩い採食場、成長途中の人工礁
派生型態透明で背びれの短い幼魚、全長約50センチメートルの銀青色の成魚、柔橋の影に沿って帯状に泳ぐ群れ
棲地と環境機制
静周波藻幕回廊にある浮遊都市の影、その下の昇降流、自然に剥がれた藻類エネルギー膜、流れの緩い採食場、成長途中の人工礁。浮遊都市の柔軟な連絡橋と藻類エネルギー膜は、船体の下に長い影と層状の上昇流をつくる。魚はカーテン状の背びれで流れの中に姿勢を保つ。自然に剥がれた膜だけを食べ、発光する胞子嚢を新しい礁へ運ぶ。偽のソナー信号が都市の導水門を誤作動させると、採食帯の流れが逆転する。
静周波藻幕回廊へ ↗行動と生態機能
柔らかな背びれを連動させ、漂う藻片を食べる。生きたエネルギー膜はかじらない。偽ソナーによって導水門が開くと、群れ全体が逆流方向へ向きを変える。Kが門を手動制御へ戻した後は、自ら自然な暖流を選び、胞子嚢を礁へ運び続ける。
群れは藻幕と新しい人工礁をつなぐ。自然に剥がれた藻を食べ、音砂針エビが梳き出した胞子嚢を運び、都市の下に採食路を保つ。突然の逆流行動は、偽の航路が音だけの問題ではなく、都市設備が水流まで変えていることを示す。
形態と識別
透明で背びれの短い幼魚、全長約50センチメートルの銀青色の成魚、柔橋の影に沿って帯状に泳ぐ群れ
- 生物学的に自然な、全長約50センチメートルの礁魚の体
- 銀青色の鱗、琥珀色の目、暗色の二叉尾
- 背中に並ぶ柔らかなカーテン状のひれ
- 自然に剥がれた藻片だけを食べ、動きをそろえる群れ
- 新しい人工礁へ運ばれる発光性の胞子嚢
観察原則
方とKは群れを追い立てず、網ですくわず、餌付けもせず、追い回さない。方向転換の半径外に留まり、接触せずに魚と流れを読み、都市の導水門だけを直して動物自身に進路を選ばせる。
柔橋影帯では、偽のソナー信号が入るまで群れは浮遊都市の影に沿って藻を食べていた。信号の直後、すべての魚が一斉に逆流方向へ向いた。方がカーテン状の背びれの角度を記録する。魚が道を失ったのではない。魚の下で水そのものが変わっていた。