反響帆ウナギ
傷ついた魚と深海溝の頭足類を食べる。普段は浮遊都市に近づかない。ソナーが過負荷になると、露出した音場を横切らず、強い反射点で動きを止める。今回の個体は、方とKが能動ソナーを切り、建物の陰へ退いて警戒範囲の外に留まると、二人を追わずにその場を守り続けた。

観察層級沿岸補記
初遭遇地点第 04 · 第04日・沈没都市ソナー路地
棲息地静周波藻幕回廊の下にある水没街路、音響陰影、整備用構造物、騒音の少ない流れの切れ目
派生型態帆の縁がまだ鉱物化していない濃青色の幼魚、全長6メートルの成魚、単独で巡回する個体
棲地と環境機制
静周波藻幕回廊の下にある水没街路、音響陰影、整備用構造物、騒音の少ない流れの切れ目。背中の半透明な帆が遠方の低周波反響を側線へ導く。通常は浮遊都市を避け、沈没街路の音響陰影に沿って移動する。浮遊都市の通信が旧軍用ソナーを再起動し、両者のフィードバックで音環境が過負荷になると、最も強く反射する交差点に留まって退路を確保する。その位置は直進路を塞ぐ一方、偽黒潮の音場の境界も示す。
静周波藻幕回廊へ ↗行動と生態機能
傷ついた魚と深海溝の頭足類を食べる。普段は浮遊都市に近づかない。ソナーが過負荷になると、露出した音場を横切らず、強い反射点で動きを止める。今回の個体は、方とKが能動ソナーを切り、建物の陰へ退いて警戒範囲の外に留まると、二人を追わずにその場を守り続けた。
傷ついた魚と深海溝の頭足類を捕食し、衰弱個体や漂う死骸が多孔質の育幼礁を塞ぐのを抑える。強い反響を避ける行動は音響死角の位置も示す。今回の個体は沈没都市の近道を塞ぎ、方とKに能動音を止めさせ、自然な流れに沿ってソナー塔の外縁へ迂回させた。
形態と識別
帆の縁がまだ鉱物化していない濃青色の幼魚、全長6メートルの成魚、単独で巡回する個体
- 生物学的に自然な、全長約6メートルの深海ウナギ
- 夜の海のような濃紺の皮膚と、威嚇するようには開かない細い口
- 頭部から尾まで伸びる高い半透明の音響帆
- 側線に沿って並ぶ細い青色の節
- 観察者を追わず、水没街路の一点に留まる単独個体
観察原則
方とKはウナギを誘導せず、標識を付けず、拘束せず、追跡も移動もさせない。能動機器を止めて退路を残し、遮蔽物から受動式センサーだけを使う。警戒範囲を横切らず、最短路を放棄し、過負荷を生んだ人間側のソナー設備だけに手を入れる。
沈没都市ソナー路地で、ウナギは最も強い反響が戻る交差点を動かなかった。方とKはすぐに能動ソナーを切り、建物の陰へ退く。ウナギは退路を守り、追ってこない。その位置が、人工音場の最も強い場所を示していた。