熱脈霧海燕
群れは距離を保ちながら地熱霧の中を滑空し、異常域に入る前に最も暖かい噴気柱を避ける。群れが一斉に旋回するたびに柔らかな静電気の光輪が現れ、廃アンテナ群の方向からセンサーのスパイクが返る。

観察層級沿岸補記
初遭遇地点第 02 · 第02日・地熱霧稜
棲息地断針熱潮峡の噴気柱、玄武岩稜線、地熱上昇気流
派生型態明確な変異型は記録されていない。観察群は、炭色の羽毛、淡い硫黄色の頬、翼下の細い青緑色の導電紋を共通して持つ
HABITAT PROFILE
棲地と環境機制
断針熱潮峡の噴気柱、玄武岩稜線、地熱上昇気流。地熱噴気が峡湾上空に暖かい上昇気流を作る。廃アンテナ群から出る静電気パルスが群れの慣れた上昇気流の一つを横切り、群れがそれを避けて旋回するたびに、翼下の青緑色の導電紋が順に光る。
断針熱潮峡へ ↗FIELD BEHAVIOR
行動と生態機能
群れは距離を保ちながら地熱霧の中を滑空し、異常域に入る前に最も暖かい噴気柱を避ける。群れが一斉に旋回するたびに柔らかな静電気の光輪が現れ、廃アンテナ群の方向からセンサーのスパイクが返る。
群れの飛行経路が見えないパルスを可視化し、観察者を地熱霧稜から発生源の断翼アンテナ斜面へ導く。
IDENTIFICATION
形態と識別
明確な変異型は記録されていない。観察群は、炭色の羽毛、淡い硫黄色の頬、翼下の細い青緑色の導電紋を共通して持つ
- 木炭色の羽毛を持つ小型のウミツバメ型
- 淡い硫黄色の頬斑
- 翼下を走る細い青緑色の導電紋
- 地熱霧の中で旋回すると現れる柔らかな静電気の光輪
- 乱れた上昇気流を避ける群れ全体の転向
FIELD ETHICS
観察原則
方とKは群れの飛行線の外に留まり、遠隔計測器を使い、武器は収納したままにする。パルスの発生源を特定しても機器は起動せず、座標だけを持ち帰って空を鳥たちに返す。
地熱霧稜で、群れは最も暖かい噴気柱を、見えない壁があるかのように大きく迂回した。方が鳥を見て、Kが退路を確かめた。傷ついた個体はおらず、追われてもいなかった。