銅脈イワゴケ
幅広く滑らかな灰緑色の裂片が層をつくる。裏面の銅色の吸着脈と短い黒い固着糸が岩をつかみ、鉱山の外縁で微量金属を留める。霧が退くと乾湿の境に沿って広がる。目も脚もなく、観察者を追わない。

観察区分現地観察
初遭遇地点第 01 · 第01日 · 銅脈の霧岩段
生息地アンデスの霧港より上、休止した鉱山の外縁にある冷たい霧の石段。湿った霧と乾いた岩が交互に現れる境に、離れた小群が付く。草原全体や禁入区域の塩湖まで広がるわけではない。
派生形態指先ほどの丸い幼い裂片、手のひら大の重なった葉状体、乾湿の境の石段に離れて付く群落。
生息地と環境のしくみ
アンデスの霧港より上、休止した鉱山の外縁にある冷たい霧の石段。湿った霧と乾いた岩が交互に現れる境に、離れた小群が付く。草原全体や禁入区域の塩湖まで広がるわけではない。。補修時の振動は古い索道の支柱を通って段丘に届き、鉱物を含む滲み水は外縁の岩へ流れる。地衣類はその面で微量金属を留める。銅色の濃淡は滲み水の境を探す手掛かりになるが、一本の帯だけで山全体を判断できない。方とKは風、石段、時間、草原、獣道を照らし合わせて迂回路を選ぶ。
雲梯の迂回鉱道へ ↗行動と生態機能
幅広く滑らかな灰緑色の裂片が層をつくる。裏面の銅色の吸着脈と短い黒い固着糸が岩をつかみ、鉱山の外縁で微量金属を留める。霧が退くと乾湿の境に沿って広がる。目も脚もなく、観察者を追わない。
微量金属を岩に留め、薄土を安定させて草原の初期の植物に基盤を残す。銅色が濃い所から淡い所への移り変わりが滲み水の境を知らせる。生き物を故障したセンサーとして扱わない。朽木を分解して霧滴を落とす菌とは働きが違う。
形態と識別
指先ほどの丸い幼い裂片、手のひら大の重なった葉状体、乾湿の境の石段に離れて付く群落。
- 幅広く滑らかな灰緑色の裂片が重なる、手のひら大の低い葉状体
- 裏面の銅色の吸着脈と短い黒い固着糸
- 冷たい霧と乾いた岩の境に離れて付く幼い丸い裂片
- 目や脚、プラスチックのような光沢がない平たい外形
観察原則
方とKは柵の外にとどまり、遠くから値を読み、安全な退路を保つ。地衣類を剥がさず、設備の連続振動の責任を生き物に負わせない。鉱道のほうを棲地から離す。
朝、銅脈の霧岩段では新旧の銅色の帯がずれていた。方は安全柵の外で岩肌を比べ、私は上の段から地衣類を避ける道を記した。剥がさず、採らずに観察する。