逆滝吸盤ハゼ
鈍い頭のハゼは癒合した腹鰭の幅広く柔らかい吸着盤を濡れた岩に押しつける。短く丈夫な胸鰭で体を支え、隣り合う浅水路を少しずつ上りながら薄い藻膜を削って食べる。飛ぶことも無光の核心へ入ることもない。

観察区分現地観察
初遭遇地点第 04 · 第04日・逆滝の浅水路
生息地アマゾン無光の陥没穴の安全な外縁にある、薄い水が流れる玄武岩の滝段。無光の核心には入らない。
派生形態指の関節ほどの幼魚と約40センチの成魚。数尾はそれぞれ離れた浅水路で活動する。
HABITAT PROFILE
生息地と環境のしくみ
アマゾン無光の陥没穴の安全な外縁にある、薄い水が流れる玄武岩の滝段。無光の核心には入らない。。浮標の連続音波が滝段で反射し、瞬間的な圧力差で薄い水膜が乱れる。ハゼは癒合した腹鰭の吸着盤を一瞬緩め、また岩へ貼りつく。藻膜の削り跡が同じ高さで止まる位置が不安定な流れを示す。Kが測位を間欠にすると、離れた浅水路に安定した細流が戻る。
霧の段丘・反響外縁へ ↗FIELD BEHAVIOR
行動と生態機能
鈍い頭のハゼは癒合した腹鰭の幅広く柔らかい吸着盤を濡れた岩に押しつける。短く丈夫な胸鰭で体を支え、隣り合う浅水路を少しずつ上りながら薄い藻膜を削って食べる。飛ぶことも無光の核心へ入ることもない。
吸着盤が繰り返し緩む高さは瞬間的な圧力差を示し、藻膜の削り跡は水が続く浅水路と滞る浅水路を見分ける手がかりになる。ハゼは本来の生活をしており、人の装置を直しているのではない。
IDENTIFICATION
形態と識別
指の関節ほどの幼魚と約40センチの成魚。数尾はそれぞれ離れた浅水路で活動する。
- 鈍い頭と短く丈夫な胸鰭
- 癒合した腹鰭からなる腹側の一枚の吸着盤
- 同じ高さで途切れる薄い藻膜の削り跡
- 離れた浅水路で別々に活動する個体
FIELD ETHICS
観察原則
方とKは乾いた岩段にとどまり、退路を守る。変えるのは浮標の音波だけで、魚を移動させたり捕らえたり集めたりしない。
逆滝の浅水路で、方は藻膜の削り跡が同じ高さで途切れるのを見た。一尾のハゼはその下の濡れた岩に貼りついていた。方は上から水線を記し、Kは乾いた退路を見守った。魚には近づかない。