潮殻育母獣
成体雌は層状の背甲に淡水を蓄え、幼獣をその水場で休ませる。通常は攻撃的ではなく、幼獣か背甲の水場が脅かされた場合にだけ突進する。

観察層級沿岸補記
初遭遇地点第 04 · 第04日・断潮育幼湾
棲息地バンクーバー・ドーム南西側にある水没した旧海岸
派生型態青灰色の柔らかな皮膚を持つ幼獣と、貯水できる背甲を備えた全長6メートルの成体雌
HABITAT PROFILE
棲地と環境機制
バンクーバー・ドーム南西側にある水没した旧海岸。ドームから出る暖かく湿った排気、海水の流入、旧潮門の圧力放出、水没した金属構造物が重なり、低周波が共鳴する湿地を形成している。誤作動した潮門が、この生物の移動経路を分断していた。
潮痕反響湿地へ ↗FIELD BEHAVIOR
行動と生態機能
成体雌は層状の背甲に淡水を蓄え、幼獣をその水場で休ませる。通常は攻撃的ではなく、幼獣か背甲の水場が脅かされた場合にだけ突進する。
分断された移動経路から、誤作動した潮門の影響が水位だけでなく、湿地の食物網全体に及んでいると分かった。
IDENTIFICATION
形態と識別
青灰色の柔らかな皮膚を持つ幼獣と、貯水できる背甲を備えた全長6メートルの成体雌
- 成体雌で全長6メートルに達する、重心の低い哺乳類型の体
- 浅瀬に適応した粘板岩色の皮膚と幅広い櫂状の足
- 淡水を蓄える水場を形作る層状の鉱物質背甲
- 成体雌の背甲で休む、青灰色で柔らかな皮膚の幼獣
- 理由なく攻撃せず、幼獣を守るときだけ見せる防御姿勢
FIELD ETHICS
観察原則
二人は成体雌に手を出さず、十分な距離を取ったまま幼獣を助けた。幼獣が母獣の背甲にある淡水の水場へ戻り、群れが立ち去るまで近づかなかった。
方とKは、整備用の網に絡まった幼獣を見つけ、まず成体雌の巡回経路を観察した。方が遠隔操作で留め具を外し、Kは横に立って威嚇の意思がない姿勢を保った。