LIVING SPECIMEN · 第02回遭遇

脈光耳ウサギ

放熱性の光脈を耳に持つ小型の核災後ウサギ低危険度

電藻ゴケと菌環の若芽を食べる。偽の露光パルスが来る12秒前には、群れ全体が長い耳を伏せ、冷却水路へ退避する。観察者へ向かうのではなく過熱した光帯を避け、方とKが空けた通路を静かに抜ける。

脈光耳ウサギ ecological cover

観察層級沿岸補記

初遭遇地点第 02 · 第02日・廃熱果樹園

棲息地回折菌環保護帯内の電藻ゴケ斜面、菌環の若芽、浅い冷却水路、退役した放熱果樹園

派生型態耳の光脈がまだ発光しない幼体、灰白色の成体、朝の光帯に沿って移動する小群

HABITAT PROFILE

棲地と環境機制

回折菌環保護帯内の電藻ゴケ斜面、菌環の若芽、浅い冷却水路、退役した放熱果樹園。ドームの結露水、低レベルの廃熱、電藻ゴケ、菌環が、退役した光子試験区に涼しい通り道をつくっている。半透明の長い耳に走る青緑色とマゼンタの光脈は、余分な熱を結露霧へ逃がす。群れが冷却水路を渡るたび、腹毛に付いた胞子と種子が新しい林床へ運ばれる。

回折菌環保護帯へ ↗
FIELD BEHAVIOR

行動と生態機能

電藻ゴケと菌環の若芽を食べる。偽の露光パルスが来る12秒前には、群れ全体が長い耳を伏せ、冷却水路へ退避する。観察者へ向かうのではなく過熱した光帯を避け、方とKが空けた通路を静かに抜ける。

群れは胞子と種子を冷却水路の向こうへ運び、林床の更新を支える。耳を一斉に伏せる反応は、偽の光周期と低レベルの廃熱パルスを結ぶ再現可能な早期警告でもある。これにより、この群れが侵入者ではなく、異常に反応する棲地の住民だとわかる。

IDENTIFICATION

形態と識別

耳の光脈がまだ発光しない幼体、灰白色の成体、朝の光帯に沿って移動する小群

  • ウサギ科として自然な、小さく俊敏な体
  • 柔らかな真珠灰色の毛、暗色の足先、暖かな琥珀色の目
  • 半透明で長い耳が必ず2本ある
  • 左右の耳の内部を走る青緑色とマゼンタの光脈
  • 腹毛に自然に付着した菌胞子と種子
FIELD ETHICS

観察原則

方とKは群れを追いかけたり追い詰めたりせず、標識も付けず、追い払わない。群れ一つ分の距離を保って熱反応を非接触で読み取り、光る耳を脅威と誤認したセンサー柵だけを停止する。

廃熱果樹園では、閃光が現れる前にすべての個体が耳を伏せた。方は追わないようKに合図し、Kは群れが冷却水路へ退く方向だけを記録した。耳の光脈は都市警報より12秒早く反応し、群れが異常の原因ではなく感知者であることを示した。
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